四字熟語で小話⑧ 昼想夜夢
自らの発想力のなさを嘆いた結果、四字熟語から思い浮かぶ事や物、小説風のものまで思い浮かんだことを書いていく。第8回
今回も夢にまつわるお話。どうやら好きみたいです。
『昼想夜夢』
【1】
会社で大きなプロジェクトを任された。
「社運に関わることだから頼むね」
と言われて、頭はどうやってことを運ぶかに切り替わる。
四六時中考えたり部署で会議をして意見を出し合っても、ある1点の打開策がどうしても出てこない。
帰っても憂鬱な気持ちのまま、眠りにつく。
「こうすれば上手くいくじゃん」
半ば興奮気味に目覚めた。
忘れないうちに、夢で見た打開策をメモする。
こんな、夢で、解決できるなんて可笑しくもある、興奮する。
よし!今日みんなに発表して、これで進められる。
【2】
1日中ゲーム三昧。
MMORPGを始めて1年。
まだ歴は浅いが、ギルドのメンバーに助けられて攻略していく快感から抜け出せない。
自分がプレイしているキャラクターも気に入っていて、身体のパーツごとに様々なパターンの組み合わせができるのだが、めちゃくちゃイケメンに仕上がったと自負している。
何かのアニメで、ゲームが実体化するものがあった。
もしそうなったら、すごく楽しいだろうな。
寝るぎりぎりまでゲームをしてから、床に就く。
あれ?オレが剣で戦ってる。この装備、ゲームの・・・!
これゲームの中!!?やばい、スキルださなきゃやられる。
でもどうやって・・・?誰か助けて!!
余りの息苦しさに目を覚ます。
目から涙。右腕はしびれて動かない。
蒸し暑い寝室。一気に現実に引き戻された。
おわり